個別指導塾 VS 集団指導塾! 古河で人気なのはどっち?

こんにちは!

中学生や保護者のみなさん、塾はどのように選んでいますか?

塾も様々なところがありますが、指導形態によって大きく二つに分かれると思います。

それは個別指導か、集団指導か・・・という点。

どちらにもどちらの良さがあるので、選ぶ際に迷ってしまいますよね。

それぞれの特徴を見つつ、古河ではどっちが人気なのか?

またどういう点から選べばいいのか?

徹底解説しちゃいます!

集団指導塾と個別指導塾の違い

集団指導塾の特徴

woman standing in front of children

生徒多数対講師一人の授業形式をとるのが集団指導塾です。

生徒数は塾によって様々ですが、たとえば国大セミナーでは1クラス6名で講義が行われているようです

一方で学校のような人数で講義をするところもある様子。

講義の質はずばり、講師の質に大きく左右されます。

力のある先生なら実のある講義となり成績に直結しますが、その反対ならあまり効果は望めません。

古河で集団指導塾というと、

・国大セミナー

・栄光ゼミナール

・開倫塾

などが有名な塾としてあげられます。

 

個別指導塾の特徴

では個別指導塾の特徴を見てみましょう。

個別指導塾はさらに二つのタイプに分けられます。

従来型個別指導と、自立型個別指導です。

従来型個別指導の場合

woman teaching girl

生徒一〜三人に対し講師一人がついて教える形態が、従来型個別指導です。

それぞれに合わせたカリキュラムと指導法で、文字通り個別対応が可能な教え方が特徴です。

広い意味で言えば、家庭教師も個別指導と言えますね。

古河市内で有名な大手で言えば、

・明光義塾

・スクールIE

などがあげられます。

自立型個別指導の場合

 

person using pencil個別指導の中でも、カリキュラムに沿って自分で課題を進めていくスタイルなのが、自立型個別指導です。

従来型個別指導は講師から最初に該当分野について授業をしてもらえますが、自立型個別指導は授業はせず演習が中心になります。

与えられた課題を解いていき、終わったら講師に見てもらって解説をしてもらいます。

自分の力で課題を解決し、必要なときに講師のアドバイスを得られるのが特色と言えるでしょう。

古河市内での自立型個別指導塾と言えば

・武田塾(大学受験)

・松蔭塾

になります。比較的新しいスタイルと言えますね。

 

古河ではどっちが多い?

古河市内では個別指導塾が優勢

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では古河市内ではどちらが多いのでしょうか?

塾専門ポータルサイト「塾ナビ」によると、高校受験を扱う塾のうち

・集団指導塾 5

・個別指導塾 25

という結果になりました。

数の上では個別指導塾が圧倒していますね。

古河市内の集団指導塾は栄光ゼミナール、国大セミナー、高野塾、開倫塾、専修学院、まなびやしかありません。

その他の塾は全て個別指導ということになります。

なぜここまで個別指導塾が増えたのでしょうか。

その理由を一緒に見ていきましょう。

個別指導が人気の理由

1 一人一人性格に合わせて丁寧に指導

man facing in front of another sitting man

個別指導と言えばやっぱりここですよね。

それぞれの個性に応じて、講師が丁寧にフォローしてくれるのは個別指導最大の特徴と言えるでしょう。

おとなしい子には講師が反応を確かめながらリードし、質問を促すようにします。

ハキハキした子にはどんどん問題を解かせ、その都度解説をしながら軌道修正をしたりします。

甘えがちな子は時におだてたり時に叱ったりしながら、独力で前に進めるようにします。

実はこれ、保護者のニーズをがっちり捉えた理想的なビジネスなんです。

「うちの子は○○だから、学校の授業についていけなくて・・・」

そう思っている親御さんって多いですよね?

おとなしいから、やんちゃだから、甘えん坊だから、怠けがちだから・・・いろいろ特性が○○のなかには入ることでしょう。

性格のせいで勉強ができない・・・そう悩んでいる親御さんを救い出すのが、この個別指導という形態なんです。

講師がマンツーマンで張り付けば、うちの子でもなんとかしてもらえるんじゃないか?

講師が丁寧に教えれば、周りに追いつけるのではないか?

そうした希望を抱けそうな感じがしますよね。

そんな希望を叶えてくれるのが、個別指導というわけなのです。

2 一人一人に合わせた丁寧なカリキュラム

black marker on notebook

一人一人に合わせたカリキュラムというのも、個別指導の特長です。

一度学校の授業についていけないと、自分の力では追いつくことがなかなかできません。

個別指導なら、学校との差を埋めてくれるようなカリキュラムを作ってくれます。

多くの個別指導塾では入塾する際に学力テストを行い、弱点を洗い出してそこを補強するようなカリキュラムを組むのです。

ここもまた保護者の欲求を満たしてくれるポイント。

我が子の理想と現実のあいだの橋渡しをしてくれるような、そんな内容をカリキュラムに期待できます。

自分オリジナルのカリキュラムが出来上がれば、それに添えば目標が実現できそうですよね。

3 一人一人の家庭に丁寧にフォロー

white paper and brown envelope

また多くの個別指導塾では家庭向けにも報告書を作成しています。

今日はどんな課題をやって、様子はどうで、問題点はどこで、次回は何をやるのか。

そうしたことが事細かに記され、家庭へと届けられるのです。

逐一子どもの様子が報告されるので、対応が丁寧に感じられますよね。

集団指導塾にはできないことだと思います。

このあたりもまさに一人一人に丁寧にケアされている感じがします。

「一人一人に」「丁寧に」というマジックワード

安心感だけが学習なのか?

さて、ここまで個別指導塾が流行っている理由をお話ししました。

しかしここで疑問が残ります。

それは

「一人一人に」「丁寧に」指導すれば成績は伸びるのか?

という問題です。

確かに一見すれば、そういうふうに教えれば成績は伸びそうな気がします。

私も個別指導塾に勤めていますが(当時)、確かに伸びる生徒もいます。

しかし、勉強に限らず何かを習得しようとする時に「一人一人に」「丁寧に」指導してもらえないと上達しないのでしょうか?

仕事を考えてみてください。

新しい職場に入れば、上司や先輩が仕事を教えてくれます。

しかし彼らが「一人一人に」「丁寧に」仕事を教えてくれることがありうるでしょうか?

答えはNoです。

上司や先輩にも仕事があります。

あなたのことにだけかまっているわけにはいきません。

なによりつきっきりの指導ではあなたが成長できません。

職場ではいずれ独り立ちしなくてはなりません。

いつまでも仕事を教えてくれる上司や先輩はいないのです。

一人でもできるように、仕事も一人で覚えなくてはならない局面が必ずあります。

そうした経験を経て、みんな一人前になっていくんですよね。

勉強だって同じです。

どんなに頼りになる講師でも、生徒の代わりにテスト用紙を埋めることはできません。

目の前の問題を解くのは自分なのです。

丁寧な指導、丁寧なカリキュラム、丁寧な報告。

なるほど、それらがあれば学習は万全と思われるかもしれません。

しかし試験会場にそれらは存在しないですよね。

そうした全ての「安心感」が外された時、なお解答用紙を書ききる力があるのか?

自分の力で苦しい状況を打開できるだけの力があるのか?

個別指導ではそうした力もつけられるのか?

このような疑問が、どうしても個別指導塾には残ってしまうのです。

集団指導塾の方が得られるもの

人は突き放した方が成長する

一方で集団指導塾ではどうでしょうか?

個別指導塾のようなフォローはないかもしれません。

しかし学校の授業とも違います。

10人程度の人数で講師に向き合い、全員で授業を聞きます。

授業後にはテストがあることも。

きちんと授業を受けていなければ、満足な点はとれません。

少人数の集団指導塾なら、できなければできないことが周りの生徒にも丸分かりになるかもしれません。

再テストや補習もあるでしょう。

そうしたことにならないように、必死に授業を受けることも多いのではと思います。

そこには個別指導のような「一人一人に」「丁寧に」というフォローはないかもしれません。

しかし、自分自身を守るために、必死に授業をうけ、必死に点をとる。

そうした状態の方が、人は力を発揮できるのではないでしょうか。

可愛い子には旅をさせよ

「うちの子は○○だから・・・」

そう心配する親御さんの気持ちもわかります。

その○○をフォローしてくれそうな塾を選びたい気持ちも。

しかし、我が子を「丁寧に」育てて、目の前の課題に立ち向かえるようになるでしょうか。

可愛い子には旅をさせよと言います。

大事に思う我が子だからこそ、自分の力で道を切り開けるように、あえてフォローを振り払う勇気も必要ではないでしょうか。

もちろん私は個別指導の意義を否定するつもりはありません。

私の勤め先でもありますし、伸びている子も実際います。

しかし同時にその限界を感じることもしばしば。

次に実際の私の個別指導塾での勤務経験を交えてお話をしようと思います。

(2021年5月13日追記:これは藤原学習塾を作る前に勤めていた塾のお話です。藤原学習塾の話ではないのでご注意ください!)

個別指導塾勤務の経験を通して

個別指導で良かった点

まず第一に生徒をよく知れることですかね。

その子がどんな性格で、どんなことが好きで、何が嫌で、何が不得意か。

距離が近い分、そうした情報を得やすいです。

また解答の様子を近くで見られるので、どこが弱点がわかりやすいというのもありますね。

例えばいつも算数の約分を忘れる生徒さんは、そばで見ていると解答後見直しもせずに次に問題へ行っていることがわかります。

そうしたことがわかれば、「答えが出たら約分も忘れないように」という指導ができます。

プライベートな話もしやすいですね。

ただこれらの点というのは、別に集団指導塾でも実はできます。

授業中の雑談などでお互いのことを話すことも多いので、様子もしれます。

解答の様子も、教壇を降りて見に行けばわかってしまいます。

そう考えると、意外と個別指導でしか得られない効果というのはあまりないのかなぁと思います。

個別指導で悪かった点

生徒との物理的距離は近いですが、それがアダとなることも。

先生に近い分、安易に答えを聞こうとしてしまうときがあります。

直接聞きに来る時もありますが、解答のそぶりをみせずに「わからないんだよ、察してくれよ」みたいなオーラを出す子も。

逆に個別指導でも全く聞きに来ない生徒も多い。

いやむしろそのタイプが最も多いです。

私「ここまででわからないところとかある?」

生徒「ありません」

私「そうか。ではここの意味って何かわかる?」

生徒「・・・・」

 

ということが日常茶飯事です。

距離が近すぎるが故の甘えが、どうしても発揮されがちなのかぁと毎日思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

私は個別指導塾を否定しているわけではありません。

学習の基礎的部分が全然足りていない子は、場合によっては個別指導でゆっくり伸ばした方がいい場合も多いです。

しかしそれにしても個別指導塾が多すぎる古河の状況というのは考えものだとも思います。

古河市内の個別指導塾の割合は8割以上に登りますが、市内の子供の8割以上が個別指導の丁寧なサポートがなければ勉強できないとは私は思いません。

周りとの切磋琢磨で成長できる集団指導塾を選択するという道も、もっとあってはいいのではないでしょうか?

みなさんはどう思われるでしょうか。